ハードディスクの障害にはどんなものがある?
お役立ち —
監視カメラの映像を保存するためになくてはならないものとしてハードディスクがあります。
大容量化が進むハードディスクですが、ひとたび障害が発生してしまうと甚大な被害がでてしまいます。
今回は主なハードディスク障害についてまとめてみました。
主なハードディスクの障害
1.磁気ヘッド障害
ヘッド自体の不良、機能低下や剥離、ヘッドを支える機構部分の障害などにより、正常にディスクが読み取れなくなることがあります。
原因としては、振動や衝撃などのほかにも、経年劣化などあり様々です。
ヘッド障害が発生するとハードディスクから「カコン」「カッツン」といった異音が発生するので比較的わかりやすいかと思います。
2.基盤障害
基盤には各種のチップが搭載されていますが、これらのチップが一つでも欠けた場合には重大な障害が発生します。
原因としては、電源ユニットの故障等による過電流や、経年劣化によるチップの破損等があげられます。
この障害が発生するとモーターが回転せず一切反応がなくなったり、BIOSでも認識されなくなります。
3.ファームウェア障害
ファームウェアの読み取りに失敗したり、その一部が破損した場合はハードディスク自体が正常に動作しなくなります。
具体的にはBIOSで認識されなくなる、誤った型番や容量で認識されてしまう等、正常な読み取りが一切できなくなったりします。
4.リードエラー障害
不良セクタ検出時に読み取り不能となるとリードエラーとなり、ハードディスク上のデータの読み書き時にエラーが発生してしまいます。
また、アクセスに対し全く反応が無くなる場合もあります。
リードエラーとなるとファイルやフォルダにアクセスできなくなったり、データ読み書き時に「巡回冗長検査エラー(CRCエラー) 」や「遅延書き込みエラー」といったエラーメッセージが出る場合もあります。
ハードディスク障害は予測できる?
ハードディスクにはS.M.A.R.T.(スマート)と呼ばれる自己診断機能が備わっており、稼働時間やディスクの回転数、各種エラーの発生件数、不良セクタ数などの数値を記録しています。
これらの数値を対応したソフトウェアで解析し、経年劣化による故障を予測することが可能です。
この機能は弊社のNVRにも搭載されています。
ただし、当然のことながら落下や停電などの予期せぬトラブルや誤削除を予測できるものではないので過信は禁物です。
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