オンプレミス、クラウドとは?メリット・デメリットを比較
お役立ち —
こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。
今回は、システム運用方法の種類である、「オンプレミス」と「クラウド」について解説いたします!
目次
オンプレミスとは?
オンプレミスとは、システムの構築・稼働に必要なサーバーやネットワーク機器、ソフトウェアなどを、自社で保有し運用することです。
後述する「クラウド運用」の登場により、それとは区別する形で、自社運用を「オンプレミス」と呼ぶようになりました。
クラウドとは?
クラウド(クラウドコンピューティング)とは、サービス提供者が構築したシステムを、インターネットを通じて利用する形態のことです。
オンプレミスと違い、ユーザーがシステム構築のためのインフラやソフトウェアを持たなくとも、システム運用をすることができます。
例えば、一般ユーザーがデータ保存を行う際、クラウドに保存すれば自分のストレージを持たずに(もしくは圧迫せずに)済みますよね。これと同じことがシステム運用についても言えるわけです。
オンプレミスとクラウドの比較
オンプレミス | クラウド | |
---|---|---|
初期コスト |
△ |
○ |
運用コスト |
△ |
△ |
セキュリティ |
◎ |
△ |
カスタマイズ性 |
◎ |
× |
障害・災害リスク |
× |
○ |
費用
オンプレミスの場合、サーバーやネットワーク機器、ソフトウェアなどを自社で用意しなければならないため、初期費用が高額になります。
また、機器以外にも、運用のための電気代や人件費、機器の設置場所といったコストを想定しなければなりません。
さらに、拡張が必要となるたびに追加で費用が発生するため、今後システムを拡張する可能性があるかどうかも考える必要があります。
それに対しクラウドは、システムの構成機器を用意する必要がないため初期費用がほとんどかかりません。その分、運用のランニングコストとしてクラウドサービスの利用料を事業者に支払い続けることとなります。
一般的に、オンプレミスよりもクラウドの方が費用を抑えることができると言われていますが、クラウドのランニングコストも安くはありません。
条件によってはオンプレミスの方が安くなる場合もあるため、使用するハードウェアの性能やシステムの稼働量などをよく確認する必要があるでしょう。
セキュリティ
オンプレミスは、システム構築もユーザーも自社内のみというクローズドな環境のため、高いセキュリティを保って運用することができます。
クラウドの場合、インターネットを通じてデータをやり取りするため、オンプレミスに比べるとセキュリティ面のリスクがあると言えます。
カスタマイズ性
自社でシステム構築を行うオンプレミスは、システムの最適化を行ったり、独自にセキュリティを組むなど自由なカスタマイズが可能です。
クラウドは、サーバーなどのインフラ自体がサービス事業者の管理下に置かれているため、ハードウェアを自社で管理することはできず、カスタマイズ性が低くなってしまいます。
障害・災害リスク
オンプレミスの場合、火災や地震など万が一の災害にサーバーが巻き込まれ、データを消失してしまうリスクがあります。
また、ハードウェアに障害が発生したら、自社で復旧作業を行う必要があります。
クラウドの場合、災害リスクの低いデータセンター内にデータが保管されているため、オンプレミスに比べてデータ消失のリスクが低いです。
また、何らかの障害が発生した場合は、クラウドサービスの事業者が障害対応を行うため自社で復旧作業を行う必要はありません。
オンプレミスからクラウド移行へのメリットや注意点
オンプレミスからクラウドへ移行する企業は年々増えていますが、「オンプレミス回帰」といって、クラウドに移行したあとでオンプレミスに戻したというケースも出ています。
クラウドへの移行を考える際は、そのメリットと注意点を把握することが大切です。
クラウド移行のメリット
- 運用にかかる負荷やコストの削減
- 災害リスクが低く、障害対応も楽
- データ共有などの面で利便性が高い
- 導入ハードルが低い
クラウド移行の注意点
- クラウド移行してもランニングコストはかかる
- セキュリティを高く保つのが難しい
- カスタマイズ性が低い
- インターネットに繋がっていなければ利用できない
まとめ
- オンプレミスとは、システムのインフラやソフトウェアを自社で保有し運用すること
- クラウドとは、サービス提供者が構築したシステムを、インターネットを通じて利用すること
- オンプレミスとクラウドには、それぞれメリット、デメリットが存在する
- クラウド移行を考える際は、そのメリットと注意点を把握することが大切
システム・ケイが提供する、映像管理システムはオンプレミス型で提供しますが、映像閲覧はクラウドサービスを利用することで実現しています。オンプレミス・クラウドのそれぞれのメリットを享受した、ハイブリッド型での提供となっております。
監視カメラシステムも、画像認識AIシステムも、お客様のご利用環境に合わせて、オンプレミスとクラウドのどちらを選択すべきかのご相談にも応じます。
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