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NASとは?初心者向けにわかりやすく解説!

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ネットワークに接続された記憶装置のNAS(ナス)の画像

こんにちは!
ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。

パソコンやスマートフォンなどの普及に伴う「デジタル化」の進展により、NASやファイルサーバー、クラウドストレージの重要性が高まっています。これらの技術は、デジタルデータの管理や共有を効率化するため、現在は多くの企業で運用されています。

今回はその中の一つの「NAS」にどんなことができるのか、他のストレージとは何が違うのかをご紹介します!

NASとは

NASとは「Network Attached Strorage」の略称でネットワークに接続された記憶装置です。大容量のデータの保存や共有・管理を目的とした設計で、写真や動画などの保存やバックアップ、資料の共有などに使われることが主となっています。

NASができること

大容量ストレージ

NASにはHDDやSSDを搭載するためのスロットや外付けするためのUSBポートが複数あるため、簡単に大容量ストレージを構築することが可能です。

データの書き込みの高速化、安全性の向上

NASにRAIDを組み込むことで、高いパフォーマンスや安全性を確保することが可能です。RAIDは複数のHDDやSSDを組み合わせて、データ管理を複数のディスクに並列して行うため、データ転送速度の向上や1つのディスクが故障した場合でもデータ紛失のリスクを軽減できます。

RAIDについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
RAID(レイド)で守る録画データ。RAIDの種類と意味について

複数デバイスでのデータ共有

NASは複数デバイスから同時にアクセスできるため、家族や友達、従業員などとデータを簡単に共有することができます。

また、NASにはユーザー管理機能がついており、ファイルごとに閲覧や編集などのアクセス権を設定したデータ管理も行えます。大規模な事業者やコミュニティなどではユーザー数やデータ量が多くなるため、運用者や管理方法などが重要です。

外出先でもデータにアクセス

NASはネットワークに接続しているため、ネットワークを介してリモートアクセスが可能で家やオフィス、外出先からデータ共有ができるのも魅力の一つです。

NASと普通のハードディスク(HDD)の違い

NASとハードディスク(HDD)の画像

NASとHDDはどちらもデータを保存するためのストレージデバイスですが、用途や機能に大きな違いがあります。HDDは単体でデータを保存するためのデバイスで、個人や1台のPCのデータ管理に使用され、簡単に導入できかつ低コストですが、NASのような管理機能や冗長性はありません。NASは本体の中に複数のHDDやSSDが搭載されているものが多く、大容量データの保管やデータ管理に優れているため、大規模なデータ管理や複数人での使用にはNASが適しています。

NASとファイルサーバーの違い

NASとファイルサーバーの画像

ファイルサーバーはPCや専用のサーバー機器にソフトウェアを入れ、NAS同様、ネットワーク上でデータ管理するためのサーバーシステムです。OSを使用して運用しているため、ファイル共有以外の機能も幅広く行うことができる点がNASとの大きな違いです。ファイルサーバーは初期投資やランニングコストが高く専門的な知識も必要とするため、大規模な環境や複雑なシステム管理を必要とする企業などで導入されることが多いです。

NASとクラウドストレージのメリット・デメリット比較

クラウドストレージは、ユーザーのデータがどのサーバーに保存されているかが不明な場合が多いですが、NASは自身のネットワーク内に設置するため、ファイアウォールやネットワークセキュリティなどを自身で設定することができます。外部からのアクセスに対して制限や認証を行うことで、プライバシーやセキュリティ面のリスクを大幅に低減することができます。

反面、NASは本体やRAID構築などの初期投資や初期設定など導入コストが高く、定期的なメンテナンス
を必要としますが、クラウドストレージは月額料金で利用でき、ユーザー側でメンテナンスや障害対応を行う必要が少ないため、手軽に利用することができます。

クラウドストレージは使用量に応じて料金が発生し、膨大な量のデータを保管したい場合はランニングコストが高くなるため、長期的な利用にはNASの方がコストを抑えられることが多いと言えます。

NAS クラウド
使いやすさ 初期設定やセキュリティ管理などを自身で行う必要があり、ある程度の知識が必要です。 アカウントの作成ですぐに利用でき、難しい操作を必要としません。
セキュリティ データの保存場所が明確で、自身でのセキュリティ管理が可能です。 データの保存場所が不明な場合が多く、サーバー側のセキュリティに依存します。
初期費用 NAS本体やRAID構築などの購入が必要です。 一定容量まで無料で利用でき、無料域を超える場合は容量に応じて利用料が発生します。
ランニングコスト デバイスの劣化・故障による交換費用が発生し、定期的なメンテナンスを必要とします。 容量に応じた月額課金制で、メンテナンスを必要としません。

NASの選び方

NASを選ぶためには用途や目的を明確にし、家庭や企業など利用環境の規模に応じて適切なNASを選ぶことでコストを抑えることができます。搭載できるハードディスクの数や、RAIDのサポートの有無、CPU性能、リモートアクセス機能やセキュリティ機能などを考慮して購入しましょう。

まとめ

  • NASはネットワークに接続されたストレージデバイスで、リモートや複数のデバイスでのデータの保存・共有が可能です。
  • NASは簡単な操作で複数ユーザーに向けたデータ管理・共有が可能です。初期投資はかかりますが、長期的なコストが抑えられ、セキュリティ管理も自身で行えます。
  • 用途や規模に合わせて、必要な機能や拡張性を考慮し、環境にあったNASを選ぶことが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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