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ハードディスクの障害にはどんなものがある?

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こんにちは!
ネットワーク監視カメラとAI画像認識システムのシステム・ケイです。

大容量となる監視カメラの映像を保存するために、ハードディスクは欠かせません。
しかし、実はハードディスクは故障しやすく、消耗品であるとも言われています。

今回はそんな、ハードディスクの障害についてまとめてみました。

ハードディスクの障害にはどんなものがある?

物理障害と論理障害

ハードディスクの故障のタイプは、大きく「物理障害」と「論理障害」の2種類に分けられます。

物理障害

物理障害とは、振動や衝撃、熱、経年劣化などによりハードディスク内部の機器や部品が物理的に損傷し、正常に動作しなくなることです。

故障の要因として考えられるのは、

  • ハードディスクを落とした、ぶつけた(衝撃、振動)
  • 埃が溜まっている、排熱しにくい環境で使用している(熱)
  • 飲み物をこぼした、落雷があった(電子回路の損傷)

といったものです。

また、HDDはディスクを回転させてデータを読み書きする仕組みのため駆動部分が多く、経年劣化による故障を起こしやすい機器です。その寿命は3〜5年ほどと言われています。

論理障害

論理障害とは、ファイルシステムの破損やOSの不具合など、機器自体は故障していないもののデータを正常に読み込めなくなるデータ障害です。
誤操作によるデータ削除や、コンピュータウイルスによるトラブルも論理障害に含まれます。

機器自体の交換が必要となる物理障害と違い、論理障害の場合は破損したファイルシステムの修復や削除してしまったデータの復旧により解決するケースが多いです。

物理障害の種類

磁気ヘッド障害

経年劣化などにより、ハードディスクの読み書きを行う重要なパーツ「磁気ヘッド」に不良が生じ、正常にディスクを読み取れなくなる障害です。
磁気ヘッドが故障すると、「カッコン」「カタカタ」「ウッウッ」「ジッジッ」といった異音が発生するため、比較的わかりやすいです。

ハードディスクの画像

ハードディスク。レコードの針のようなパーツが磁気ヘッド。

基盤障害

ハードディスクの基盤には各種のチップが搭載されていますが、これらのチップが一つでも故障した場合は、モーターが回転せず一切の反応がなくなり、BIOSでも認識されないといった重大な障害となります。
チップが故障する原因としては、経年劣化や熱暴走、静電気による過電流などが挙げられます。

BIOS(バイオス)」とは、パソコンの電源が入ると最初に動き出し、OSの読み込みやハードウェアの制御を行うプログラムです。

ファームウェア障害

ファームウェアの読み取りに失敗したり、ファームウェア自体が破損してしまうと、ハードディスクが正常に動作できなくなります。
具体的には、BIOSで認識されなくなったり、誤った型番や容量で認識されてしまったりといった症状が出ます。

ファームウェア」とは、ハードウェアを制御するためにあらかじめ機器に組み込まれたソフトウェア(プログラム)のことです。
ハードディスクの場合、ファームウェアは磁気ヘッドの移動などを制御しており非常に重要な役割を担っています。

リードエラー障害

何らかの原因によってデータの読み書きができなくなってしまった記憶領域を「不良セクタ」といいます。
通常、不良セクタ検出時は自動で予備の記憶領域に置き換えられますが、置き換えが行われずに読み取り不能(リードエラー)となってしまう場合があります。
また、不良セクタが増えすぎてしまうと記憶領域を置き換えきれなくなり、アクセスに対して反応がなくなってしまうこともあります。

論理障害の種類

ファイルシステム障害

ファイルシステム」とは、保存されたデータを扱うためのプログラムです。
これが破損してしまうと、どこにデータがあるのか認識できなくなり、データを呼び出せなくなってしまいます。
ファイルシステムが破損しても、データ自体が破損しているわけではないので、障害箇所を修復することでデータ復旧を行うことができます。

PCエラーの画像

人為的ミスによるデータ消失

誤ってデータを削除してしまったり、上書きしてしまったりといった人為的ミスも論理障害に含まれます。
よくある人為的ミスとして、前述したファイルシステム障害の際、「フォーマット(新しいファイルシステムの作成)」を行うと無事だったはずのデータが消失してしまいます。

コンピュータウイルス感染

コンピュータウイルスによって保存データが削除されたり、破損してしまったりといった被害を受けるケースがあります。

経年劣化による物理障害は予測可能?

ハードディスクには「S.M.A.R.T.(スマート)」と呼ばれる自己診断機能が備わっており、稼働時間やディスクの回転数、各種エラーの発生件数、不良セクタ数などの数値を記録しています。

これらの数値を対応したソフトウェアで解析し、経年劣化による故障を予測することが可能です。
この機能は弊社のNVR(ネットワークビデオレコーダー)にも搭載されています。

ただし、落下や停電などの予期せぬトラブルや、誤削除などの論理障害は予測できないため過信は禁物です。
大切なデータは定期的なバックアップによりリスクヘッジを行いましょう。

まとめ

  • ハードディスクの故障のタイプは、「物理障害」と「論理障害」に分けられる
  • 物理障害はハードディスク本体の部品などが物理的に故障している状態
  • 論理障害は機器自体は故障していないもののデータを正常に読み込めなくなる状態
  • 経年劣化による物理障害はS.M.A.R.T.(スマート)により予測が可能
  • 大切なデータはバックアップによりリスクヘッジしよう

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