ビットレートとは?高いとどうなるの?
NVRの知識 —
こんにちは!システム・ケイのまどまどです。
今回はビットレートについて簡単に、わかりやすく、ざっくりと解説します。
※個人の主観です。
ビットレートってなに?難しそうで面倒くさい…。と思ってるあなた!
ビットレートについての知識がないと、ネットワークカメラやNVRを導入しても…
「ネットワークカメラの映像が頻繁に途切れてしまう…。」
「NVRが原因不明の再起動を起こしている…。」
なんて事が起こってしまうので、要注意ですよ。
もちろん監視カメラシステム導入以外でも、ネットワークにおいて重要な言葉なので要チェックです!
目次
ビットレートとは
ビットレートとは1秒間に送受信できるデータ量のことです。単位にはbps(Bit Per Second)です。1秒間(Per Second)に何ビット(bit)を転送できるか、この単位を使って表します。
例えば1bpsだと、1秒間に1ビットのデータを転送できます。
10bpsだと、1秒間に10ビットのデータを転送できます。
「ビット」について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせて確認して下さい!
【NVRサイト】ビット(bit)とは?なにを表す単位なの?
ビットレート制御の違いについて ~CBR,VBR,MBRとは~
ビットレートが高いとどうなるの?
ビットレートが高い=1秒間にたくさんのデータを転送できる
ということになります。
なんかいいことっぽいですね。
私の会社で取り扱っているネットワークカメラは、撮影した映像データをネットワーク経由で閲覧するためのパソコンに届けます。
せっかく映像を確認するなら、高画質でサクサク動く綺麗な映像を見たいですよね?
でも綺麗な映像はびっくりするくらいデータ量が多いのです…。
そんな時に、ビットレートが高いと1秒間にたくさんのデータを転送できるため、綺麗な映像をパソコンに届ける事ができます。逆にビットレートが低いと1秒間に転送できるデータが少ないため、低画質で、カクカクした動きの映像になってしまいます。
「それならビットレートはとにかく高いほうがいいのね!」
…そうはいかないのです。
実は監視カメラシステムにおいて、ビットレートを高くするには以下のデメリットもあるのです。
ビットレートが高いことのデメリット!
たくさんのデータを転送するということは、その分ネットワーク回線や、機器にかかる負荷が大きくなるのです!
ネットワーク環境によって転送できるビットレートは上限が決まっています。これは使っているLANケーブル、ハブの性能等などによるのですが……難しくなるので割愛。とにかく環境によってビットレートの上限があるんだなあ、と考えてください。
「じゃあ上限を超えたらどうなるの?」
ネットワークカメラの映像の場合、接続が途切れてしまうことが多いです。上限を超えてしまうと、回線がパンクして、カメラとの接続を切断してしまうのですね…。一瞬映像が途切れる程度の事もありますが、あまりに酷いと、カメラの映像が一切見えなくなります。
こうなったらとっても困りますね…。
またビットレートが高いとたくさんのデータが、閲覧するパソコンや、録画をするNVRに届きます。いっぱい、いっぱいデータが届くとパソコンやNVRがデータを処理しきれなくなり、異常な動作(再起動等)を起こす可能性もあります。
だからシステム・ケイのNVRは対応できる最大ビットレートを仕様として決めています。スループットとしてNVR全体で処理できるビットレートと、1CHあたりの帯域制限を仕様に記載してます。
【NVRサイト】NVR-200シリーズ 仕様
https://nvr.bz/nvr/nvr200series/spec.php
他にもビットレートが高い映像はデータ容量が大きいです。そのため録画を行う際はHDDの容量をたくさん使ってしまうなどのデメリットがあります。
まとめ
- ビットレートとは1秒間に送受信できるデータ量のこと
- 単位にはbps(Bit Per Second)が使われる
- ビットレートが高いほうが綺麗な映像を届けることができる
- ビットレートが高いと通信が途切れやすく、機器に負荷をかけてしまうデメリットもある