フレームレート(FPS)って何?どのくらいの値にすればいいの?
NVRの知識 —
こんにちは! ネットワークカメラとIP監視カメラシステムのシステム・ケイです。
動画の設定に関する用語にフレームレート(FPS)という言葉があることをご存じですか?
また意味はわかるけど結局どのくらいに設定したらいいかわからないという人も多いのではないでしょうか。
今回はこのフレームレート(FPS)とは何か、どのくらいが適切なのか、動画の容量の計算方法から実例まで詳しくみていきたいと思います。
目次
フレームレートとは?
フレームレート(FPS)は動画の設定に関する用語です。
動画というのは静止画を連続して映すことで動いているように見せています。
フレームレートは、その動画において「一秒間に何枚の静止画を映すことできるか」を表しています。
FPSが高ければ高いほどなめらかな動画になり、低すぎるとカクカクした動画になってしまいます。
防犯カメラのフレームレート。最適な設定や注意すべき点は?
最適なフレームレート設定とは?
フレームレート設定について
では、フレームレートは高ければ高い方がいいのでは?と思うかもしれませんが、高いことによるデメリットもあります。
フレームレートを高く設定すると、その分たくさんの静止画を送るのでデータの量が多くなり、容量の大きなレコーダーが必要となります。
そのため、カメラの目的や設置場所に合わせ、解像度や動画の質、データ容量などをみながら用途に合わせてフレームレートを設定することをおすすめします。
用途とフレームレートの例
人間の目で見えている映像はおよそ60fps程度と言われています。
個人差はありますが、防犯監視カメラやデジタルカメラで撮影した映像も30fpsあれば違和感なく見え、
60fpsではより自然な動きの映像に見えます。
下の表に私たちがよく目にする動画のフレームレートを示します。
こちらを参考にして、目的に合ったフレームレートを選びましょう!
用途 | フレームレート |
---|---|
防犯カメラ | 1-30 fps |
映画 | およそ 24 fps |
テレビ | およそ 30 fps |
テレビゲーム | およそ 60 fps |
※ただし、防犯カメラの場合、用途によって設定が全く異なります。
①一連の動きを確認したい場合 ⇨24〜30FPS程度:人間の歩き方の特徴による人物特定など。
②静止画を重視したい場合 ⇨1FPS〜5FPS程度:一時的な施設利用者の確認など。
録画記録日数を計算しよう
動画のビットレート(bps)とは?
ここまでで、用途に合わせたフレームレートの最適値がわかりました。
今度はレコーダーの容量との関係をみてみましょう。
ここでは、容量に関する単位であるビットレート(bps)を知る必要があります。
ビットレートとは、動画のデータ量を表す数値で、ビットレート(bit)=解像度×RGB量×フレームレートで計算します。
フレームレートの設定によって動画のデータ量が大きく変わるため、ネットワークビデオレコーダーの最大ハードディスク容量を考慮して最適のフレームレートを選ぶ必要があります。
動画データ量が大きすぎるとすぐに最大ハードディスク容量に達してしまい、短期間で何度もハードディスクを交換しないといけなくなります。
なので、使用目的を達成し、かつコスト面を考慮したフレームレートに設定しましょう。
豆知識 〜解像度とは?RGB量とは?〜
解像度とは画像の鮮明さを、RGB量は色の情報を表します。
テレビの鮮明さを示す8K、4K、フルHDなどを聞いたことがあると思います。これと全く同じものです。
静止画の解像度とRGB量はカメラの設定によるものなので、カメラの設定を確認しましょう!
解像度の詳しい情報はこちら↓
カメラの解像度の違いで、録画サイズにどれくらいの差がでるの?
録画記録日数を計算できるサイト
とは言っても、上に書いた計算を自分でするのはちょっとなぁと思ったそこのあなた!朗報です。
システム・ケイでは簡単に一つのネットワークビデオレコーダーでどのくらいの日数使うことができるのかすぐに計算できるサイトがあります!
こちらのサイトに、カメラ台数、最大ハードディスク容量、動画の解像度とフレームレート、用途に合わせた使用条件(日時・回数)を入力すると大まかな録画記録日数を計算できます。
ぜひネットワークビデオレコーダーを選ぶ際の参考にしてみてください。
録画保存日数計算
製品と具体的なbps設定の例
ここではシステム・ケイで取り扱うNVR(ネットワークビデオレコーダーをいくつか紹介したいと思います。
NVR-mini
NVR1602PR-MkⅡ
NVR-Pro
3製品の比較
下の表に3製品の比較、録画記録日数を示しました。録画記録日数に関しては使用例1、2で計算した時の値を示しています。
使用例1:[9-21時営業の商業施設内の監視カメラ]→カメラ4台で、12時間/日、最大ハードディスク容量による記録
使用例2:[24時間コインパーキング]→カメラ一台で、24時間/日、最大ハードディスク容量による記録
製品 | NVR-mini | NVR1602PR-MkⅡ | NVR-Pro |
---|---|---|---|
最大接続カメラ台数 | 4台 | 16台 | 128台(条件あり) |
最大ハードディスク容量 | 6TB | 24TB | 20TB×2 |
解像度(px) | 3840×2160, 1920×1080, 1280×720 | 3840×2160, 1920×1080, 1280×720 | 640×480, 1280×720, 1920×1080 |
使用例1の場合の録画記録日数 | 25日 | 100日 | 160日 |
使用例2の場合の録画記録日数 | 100日 | 402日 | 640日 |
※表中の録画記録日数は解像度(1280×720px)で計算した時の目安であり、録画フォーマットやRAID構成などにより変わることがあります。また、ネットワークビデオレコーダーを選ぶ際は、録画記録日数だけでなく、他の機能もみて総合的に判断することをお勧めします。
まとめ
- 使用用途により、適切なフレームレートがある。
- ハードディスクの容量を考慮してフレームレートを設定すると、コストを抑えられる。
- 録画日数計算サイトで簡単に計算できる。
- システム・ケイでもたくさんのネットワークビデオレコーダーを扱っています。
システム・ケイでは、ネットワークカメラの取り扱いもございます。
ネットワークカメラに関するカメラブログも更新していますので、ぜひご覧ください。
今回の記事に関してご質問がある方や、監視カメラの導入をお考えの方は、
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