ファンレスレコーダーのメリット、デメリットは?
NVRの知識 —
こんにちは!システム・ケイ昭和生まれのヨッシーです。
弊社で販売しているNVR-200シリーズはファンレスレコーダーです。この特徴について説明します。
目次
ファンは何のためについているの?
PCを含めて一般的なレコーダーはファンが付いています。
では、何のためにファンが付いているのでしょうか?
それは、筐体内部の熱を外に逃がすためです。
どうして筐体内部は熱くなるの?
熱の2大発生源はCPUとHDDです(他のパーツも発熱しますが、この2つが特に発熱します)。デスクトップPCに搭載しているCPUは、その真上に冷却用ファンが付いています。CPUはそれくらい発熱するパーツで、高性能なCPUほど発熱します。
ノートPCは発熱の少ないCPUを搭載しています(MACでは、MacBook ProやMacBook Airはファンを搭載していますが、MacBookはファンレスです)。
筐体内部が熱くなるとどうなるの?
熱暴走という現象が発生します。CPUは動作を停止し、メモリーは保持しているデータ値が不正になります。また、HDDは動作不良や故障が発生します。
つまり、レコーダーとして機能しなくなります。
ファンレスレコーダーは何が良いの?
ファンを無くすことで、以下のメリットがあります。
メリット | 詳細 |
---|---|
消音化 | レコーダーの騒音はHDDのシーク音とファンの回転音です。 音源の1つが減ることで消音化できます。 |
故障率低下 | ファン故障はレコーダーの故障原因の2番目です。 ファンレスにすることで故障原因の1つが減ります。 |
消費電力が少ない | ファンを回す電力が不要のため、少しですが消費電力が少なくなります。 |
掃除が不要 | ファンがないため、筐体の隙間や通気口に埃がたまりません。 |
ファンが無いことで、以下のデメリットがあります。
デメリット | 詳細 |
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高性能CPU搭載不可 | 高性能なCPUは発熱が多いためファンレスの筐体には搭載できません。 |
筐体が熱くなる | 筐体全体で放熱するため、筐体が熱くなります。 |
ファンが原因の故障例
ファンを搭載したレコーダーの故障例を紹介します。
録画および録画再生ができないという内容でした(ライブ映像の閲覧は可能)。
修理のためレコーダーを回収して確認したところ、吸気口に動物の毛と埃が詰まっていました。
吸気口が詰まったことで排熱ができず、筐体内部温度の上昇によりHDDが故障したと推測できます。
幸い出荷から2年以内でしたので、HDD交換により無償修理できました。
ファンレスレコーダーの推奨環境
ファンレスレコーダーは、以下のような場所への設置におすすめです。
ファンレスレコーダーの推奨環境 |
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工場などの埃や塵の多い場所 |
個人宅などの静かな場所 |
ペットがいる場所 |
高所などの設置後のお手入れが行き届きにくい場所 |
まとめ
・埃や塵が多い場所やペットがいる場所に設置できる
・掃除が不要
ファンレスレコーダー(NVR-200シリーズ)のご検討をよろしくお願いします。